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実録!特別養護老人ホーム |
特別養護老人ホームに勤め始めて8年目。
社会的にも問題になっている介護職員不足。
うちの施設でも人員不足が慢性化しております。でも問題はそれだけじゃない。
そんな老人ホームの実態を自分の経験を通して、コラム形式で語らせていただきます。
※サイト版では加筆修正を加えている場合があります、ご了承ください。
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NO.21 |
僕たちと課長と施設長の温度差 4月 21日 配信 |
さて、前回お話しした行事、「ふれあいの日」ですが、2月の開催にあたり
施設長と課長と、行事委員メンバーとの間にちょっとした温度差が生じたので、
今回はそのことを書きます。
もともと2月に「ふれあいの日」が開催するのは年度始めから決定していたこと
なのですが、1月初旬に家族へ案内のはがきを送付しており、
また、参加する家族には電話で連絡していただくことになっていて、
その連絡の電話が例年よりも少なかったことがちょっとした問題になりました。
まず、施設長から課長へ、こうありました。
「参加人数の少ない行事はやる意味があるのか。
ただでさへ人員不足の中、無理をしてやる必要があるのか。」
要は、今回は「ふれあいの日」を中止しろってことを課長へ打診してきたわけです。
僕は、この考えに同感です。
まぁ、参加人数に関しては、何だかんだ多くの家族に参加していただいているので
連絡がなくても来られる家族はたくさんいますので、これは問題ありません。
ただ、この人員不足の中、夜勤明けの次の日を出勤にしてまで
(通常夜勤明けの次の日は休み)
やるようなことではないと思います。
でも、課長の考えは違いました。
人がいなくても無理をしてでも、この行事をやりたいみたいで、ひどく憤慨していました。
「毎年皆が楽しみにしている行事を何で人がいないから、参加人数が少ないからって
やめなきゃいけないんだ」と。
まぁ僕もそもそもこの行事の発案者なので毎年楽しみではありますけどね〜。
ちょうどそのとき僕は夜勤明けで、同じ夜勤のメンバーに行事委員がいて、
そのことを伝えに顔を真っ赤にしてやってきました。
そしてこう言いました。
「行事委員のメンバー全員が施設長と同じようにやめたほうがいいっていうんなら、
俺、この職場辞めるわ」と。
一同唖然ですよ。
いきなり何を言い出すかと思えば。
そんなにおおごとなのかこの行事は・・・。
で、課長がそんなこと言っちゃったら、
僕たちは「じゃあこの行事やめましょう」なんて言えるわけがないじゃないですか(苦笑。
はっきり言って課長のこの発言は脅しです。ずるいですよね。
いつでも利用者第一で考える課長。とてもステキです。
利用者ありきの職員かもしれないけど、職員ありきの利用者でもあるんじゃないでしょうか。
自分たちが楽しめないで利用者をどう楽しませようっていうんですか。
あぁ、この文章がばれたら僕どうなるんだろう。
ビクビク。
おしまい。
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