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実録!特別養護老人ホーム |
特別養護老人ホームに勤め始めて8年目。
社会的にも問題になっている介護職員不足。
うちの施設でも人員不足が慢性化しております。でも問題はそれだけじゃない。
そんな老人ホームの実態を自分の経験を通して、コラム形式で語らせていただきます。
※サイト版では加筆修正を加えている場合があります、ご了承ください。
うちの施設では、1年を通して様々な行事が行われています。
たぶん、どこの施設でも同じだとは思いますが、担当の職員は出し物の内容を
考えたり食事のメニューを考えたり、色々な物品を用意したりと色々大変ですよね…。
うちの施設では、職員の負担もあったことから以前に比べて若干行事の数が
減ったのですが、それでもやっぱり行事の担当になると大変です。
出来ればやりたくありません。
でもそんな行事の中でも好きな行事があります。
5年くらい前に僕が企画した行事なのですが、今でも年に2回開催しています。
それは、「ふれあいの日」と言って、併設しているデイサービスセンターが休みの
日曜日を利用してそのスペースを使わせてもらい、家族との面会の場を設けると
いったものです。
デイサービス内を喫茶店風にし、その中で普段の面会では出来ない、もっと
時間を気にせず、ゆったりと過ごしてもらおうと思いこの行事を企画しました。
普段あまり面会に来られない方も、こういう行事のときだと参加していただける
家族の方も結構います。
また、職員も日ごろ業務に追われてなかなか利用者の方とゆっくり話も出来ない
ためこの機会にゆっくりと利用者と触れ合える貴重な日でもあります。
そしてその中身はと言うと、
喫茶店ですので、当然飲み物やお菓子も用意します。
飲み物はコーヒー、紅茶、日本茶にジュースなど。
お菓子はそのときによって違っていて洋菓子や和菓子、嚥下が困難な方には
プリン系のものも用意します。
お菓子はやはり普段のおやつでは出ないようなちょっと豪華なものを用意しています。
喫茶店ですのでBGMはもちろんジャズです。
会場のテーブルにはテーブルクロスを轢き、注文した花を置きます。
壁にはその年度に行った行事や日帰り旅行の写真などを飾り、家族と一緒に
通りがけに眺めてもらえるようにしてあります。
デジカメで家族や職員との写真を撮り、その場でプリントして渡したりもしています。
ちょっとした記念になります。
その日は課長や施設長も1日フリーになってもらい、家族とのコミュニケーションを
図るいい機会になっています。職員にとってはとてもうざいですが。
ウェイター、ウェイトレスは職員と、ボランティアの方が担当します。
でも、これ、全て担当した職員が考え、準備しなければならないんです。
めんどくさいでしょ?実際とてもめんどくさいです。
でもこういうのんびりした雰囲気こそ老人ホームって感じがして好きなのです。
そもそも僕が老人ホームで働きたいと思った理由はのんびりお年寄りと過ごしたいからで、
でも実際はのんびりどころか思いっきりガテン系なハードワークで・・・、
って、それはまたの機会に。
おしまい。
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