現役介護職員(介護福祉士)による、介護職員のためのホームページ。
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 実録!特別養護老人ホーム
  特別養護老人ホームに勤め始めて7年目。
  社会的にも問題になっている介護職員不足
  うちの施設でも人員不足が慢性化しております。でも問題はそれだけじゃない。
  そんな老人ホームの実態を自分の経験を通して、コラム形式で語らせていただきます。
  ※サイト版では加筆修正を加えている場合があります、ご了承ください。
  
 

NO.7   高齢者虐待に関する新聞記事を見つけた     1月 14日 配信

     

    12月4日付けの某新聞にて、介護施設内虐待についての記事が書かれていました。
    内容は、施設職員が虐待と見られる行為を行った事例が昨年度500弱あった
    (アンケート調べ)とのこと。
     これは、このアンケートの回答率が全体の約2割ということから、この500弱という数が
    氷山の一角であることと言えます。

     そしてまた、高齢者虐待防止法という法律に関しても取り上げていました。
 
     施設職員による虐待を発見した場合、市町村への通報を義務付けるといったものです。
    記事には、この虐待防止法の内容を知らない職員が多いということと、その背景には
    介護職員の離職率の高さがあるということも書かれていました。

    上記の記事に対する僕の意見を書きます。
 
     まず、施設職員の虐待に関してですが、もちろんこれはあってはならない事態ですし、
    虐待する職員を擁護するつもりはまったくありませんが、誰だって虐待しようとしてしている
    わけではないと思うのです。当たり前ですよね。
     これはちょうど育児ノイローゼと症状が似ているかもしれません。
     誰だって年寄りを虐待したくてわざわざ介護職員になる人なんていませんよ。
 
     何度も言うようですが、施設職員による虐待を擁護するつもりはまったくありません。
    ですが、虐待をしてしまった職員はおそらく、精神的にも肉体的にもそこまで追い詰められて
    しまっていたのではないでしょうか。
 
    常に時間に追われながら業務に当たり、休みもろくに取れず、長時間労働を強いられ、
    月5,6回の夜勤をしても月給20万そこそこの給料で、社会的にも認められないような
    職場環境では誰だってやる気をなくしてしまいます。
     離職者の8割が3年未満で辞めているとありますが、逆にそのほうが良かったんじゃないか
    とすら思えてきます。精神的にも肉体的にも疲れきった職員ばかりではきっと虐待の件数は
    もっと増えますよ

    次に、高齢者虐待防止法に関してです。
 
    法律の内容自体は理解できましたが、でもいったいどこからが虐待なのか僕はちょっと
    わかりません。施設職員による虐待を発見した場合に通報を義務付けるということは、
    一般の人でもそれを見つけたら通報して良いということですよね。
    うちの施設では、事情を知らない人が見たら(聞いたら)明らかに虐待だろうっていう場面が
    多々ありますよ。
 
    うちの施設では、お通じが出ない利用者の方には下剤を服用してもらって排便を促していますが、
    それでも出ない場合は浣腸をして出してもらいます。当然拒否する利用者の方もいます。
   
    「殺される〜!助けて〜!」とか大声で叫びます。
    傍から聞いていればそりゃ尋常じゃない叫びですよ。

    何も知らない人が聞いたらそりゃ虐待と勘違いしてしまいますよね。

    でも僕たちからしてみればお通じを出さないでそのままにしておく方が虐待です。
    本当はトイレへ行ける能力があるのに、家族からの強い意向でオムツをしている利用者の方も
    います。絶対に転んでほしくないからです。

    これは、こちらからの働きかけがうまくいっていない悪い例かもしれませんが。

    身体拘束に関してもこれと同じようなことが理由でしている利用者の方もいます。

    今回の2つの記事に共通して言えることは、もうちょっと「虐待」という言葉の表面だけではなくて、
    裏側というか別の角度からも見て欲しいということです。
    通報義務の周知を徹底する、とかいうのはまた別の次元ではないんじゃないかなと思います。
    もっと根本的な問題が現場にはあるのです。

    まずは介護保険施設に1,2ヶ月体験で働いてみて、介護職の現実を肌で感じてみてもらって、
    その上で記事を書いて欲しいです。

    最後に、くどいようですが、僕は施設職員による虐待を擁護するつもりはまったくありませんので、
    そこらへんはご理解のほど。虐待は絶対ダメです。

 
    おしまい。


  

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