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腰痛になる前に |
⇒腰痛改善・解消「福辻式」
「持ち上げない介護」って知ってますか?
まぁ想像出来る通り、利用者を持ち上げずに介護する方法なのですが、
これは、ノルウェーの理学療法士「ペヤ・ハルヴォール・ルンデ」さんが提唱している
介護技術なのです。
この「腰痛になる前に」の中でも取り上げた「ボディメカニクス」を活用した介護技術に
より、介助者への負担を軽減することは出来ますが、ルンデさんは、介護の場面の中で
「持ち上げる」という行為を徹底してなくそうとしている方です。
ヨーロッパで使われている基準は、
「介護者の腰椎と利用者との距離が45センチ以上の場合、
持ち上げる上限の重さは12キロ」とのことです。
それ以上の重みを腰に受けていると、いつ腰痛になってもおかしくない状況であることを
ルンデさんは警告しています。
そこでルンデさんは、人の自然な動きに沿い、またボディメカニクスでもとらえられていた
摩擦力にも着目し、利用者の動作を介助する際に、どこに摩擦がかかるのかを把握し、
それを取り除くことを重視した介護技術を体系化したのです。
それは、ボートの原理と称して、利用者の身体の下にすべりやすい素材を敷いて
摩擦力を減らした上で、自然な動きの方向に押す、引く、回転させる技術を軸にすえました。
すべりやすい素材とは、「ビニールシート」やあるいは市販の移乗用シート、移乗用
ボード(スライディングボードなど)などです。
ビニールシートなら誰でも用意出来、ホームヘルパーなどの介護職員も、自分のバッグなどに
入れ持ち運びすることが出来ます。
← これは移乗用ボード(スライディングボード)
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