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腰痛になる前に |
⇒腰痛改善・解消「福辻式」
介護の仕事をしていれば、ボディメカニクスという言葉を聞くことが結構あると思います。
では、ボディメカニクスって何なのでしょうか?
要するに「力学の原理」を活用することです。
ボディメカニクスは、力のモーメント(能率)、重心、摩擦力、慣性力という
「力学の原理」を活用する技術のことです。
これを知ることで、介助する側の腰への負担を軽減し、根拠のある介護技術を
行うことが可能になります。
全介助の利用者を仰向けから側臥位へ体位交換する際、利用者のひざを立てることで
簡単に横を向けることが出来ますが、これは
「回転の中心から遠いところに力をかけたほうが少ない力で回転させることが出来る」
という原理です。
重心とは、物体の重みの中心で、人が立っているときには骨盤内にあります。
また、重心を通り地面面に垂直に降ろした直線を重心線、床に接している先端部分を結んだ
範囲を支持基底面といいます。
重心が、支持基底面の内側にあれば安定します。
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※特別ゲスト、ス○ル君です。 |
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摩擦力というのは、人の身体がベッドなどに接触しながら動く場合、それを妨げようとする
力です。
ベッドに触れている面積が大きいと、摩擦力も大きく
介助する側の負担も大きくなります。
だから、利用者をベッドの上で動かす場合は少しだけでも身体をベッドから浮かせて
動かしたほうが少ない力で動かせるのです。
重いものの動きを変化させるには大きな力が必要で、その物体には
大きな力が加わる
ことを「慣性力」といいます。
要するに、利用者に立ち上がってもらうときに急な動きをすると、勢いあまって
バランスを崩しそうになりますが、これは「慣性力」によるものです。
なので、介護にあたっては、なるべく急な動きをしないことが大事です。
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