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今日から実践!利用者を笑顔にする方法 |
今回は、人によっては受け入れがたいかもしれないものを紹介します。
笑顔にさせる、というよりは不安な方に対して安心していただく方法です。
これを読んでみて、それはまずいんじゃない?って思う人もいるでしょうが、
あえて書かせていただきます。
あ、ラムネっていっても中にビー玉が入っているやつじゃないですよ。
偽薬って、ご存知ですか。
わかりやすく言えば、
定時の薬以外にも頻繁に薬を飲みたがる方のためのニセモノの薬です。
もちろん屯用として飲んでもいい薬があったり、それで納得していただける方は
こんなもの必要ないのですが、心気症などで精神が不安定になってしまって
薬はこれ以上飲めないんだけど、「薬がないとワタシ死ぬ!」みたいに言ってしまう
人には偽薬を使ったりする場合があります。
偽薬は、ニセモノなので薬としての本当の効果は得られません。
カルシウム剤とか、栄養剤などのタブレットみたいなものが偽薬として使われている
ようです(違っていたらすみません)。
要するに、今回紹介するのは、その偽薬としてのラムネです。
本当はこういうものは医者からの指示や、家族側からの希望で使うものだとは思うのですが
僕は結構黙って使ってしまいます。ラムネを。内緒ですよ。
でも、夜中不安で眠れない人をそのままほうっておけないじゃないですか。
もちろん、ラムネを使うまでには色々違う方法は試しますよ。
あくまでラムネは最終的な手段です。(そういうことにしておいてください)
ショートステイの利用者の方で、いつもは屯用の頭痛薬を持ってきているんだけど、
今回の利用では忘れてきてしまった、という方がいました。
毎回利用中、結構その薬を使うことが多く見られていたのですが、
その日の夜も案の定偏頭痛を訴えられていました。
その方も薬を持って忘れてきてしまったということはわかっていて、
でもその薬がないと頭痛が治らないし、落ち着かないし。
頭痛プラス精神的な不安で、さらに悪循環で体調が良くない、そんな感じでした。
数時間経ってもそんな状況でしたので、僕はその方にそっとラムネを1粒渡しました。
「これ、薬ではないんだけど、頭痛を和らげる効果があるんです。良かったら
飲んでみてください」と。
その方はとりあえず何でもいいから薬が飲みたかったようで、
「ありがとう」といって安心してくださり精神的にも落ち着かれました。
頭痛の痛みは取り除けなくても、せめてその不安からは開放してあげたい。
夜中、いつも大声で「おね〜さ〜ん!おね〜さ〜ん!」と叫ぶ方がいます。
訴えはそのほとんどが「眠る薬ください」。
眠前薬はすでに飲んでいますが、その方はすぐに忘れてしまっているので
薬を飲んだことを覚えていません。
ですので、眠れないときはいつもこんな感じです。
それがずっと続くようなら、僕はラムネを使います。
大抵、安心して静かになります。
これは、記録には残さないほうがよいでしょう。
実際うちの職場でもちょこっと問題になりました。やっぱりこういうやり方は
セオリーに反していますから。きちんとそういうやり方をするならするで、
チーム内で決めてから行わないといけないというのが一般的なセオリーです。
でも僕は僕の判断でやってしまっています。
※ここに上げたやり方を実践してみて生じた事故やトラブルには責任を負いかねますので
ご了承ください。
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