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| 実録！特別養護老人ホーム |
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特別養護老人ホームに勤め始めて８年目。
社会的にも問題になっている介護職員不足。
うちの施設でも人員不足が慢性化しております。でも問題はそれだけじゃない。
そんな老人ホームの実態を自分の経験を通して、コラム形式で語らせていただきます。
※サイト版では加筆修正を加えている場合があります、ご了承ください。
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ＮＯ．１７ |
イラっとしたときの対処法 ３月 ２４日 配信 |
介護の仕事をしていて、いつも笑顔で働けるという人はいますか？
そんな人がいるんだとしたらその人はキリストの生まれ変わりか仏陀の生まれ
変わりでしょう。
介護という仕事は人間相手の仕事です。ストレスが貯まらないはずはありません。
イライラして利用者の方にやさしく出来ない日だってあるハズです。
もちろん我々は介護のプロフェッショナルでありますので、辛くても何でも
常に笑顔で仕事をしなければいけません。でも心の中はそうもいきません。
そんな、仕事中にいらっとしたときに僕がやっている対処法を二つほど紹介します。
参考にならなかったらごめんなさい。
一つ目。
「その人のいいところを探す」
これは利用者に関してだけでなく、一般の人とのコミュニケーションを図る上でも
大切なことですよね。
では実際に心の中でどう思うのかというと、
暴力が激しい方に対しては、
「この人、こんな暴力ばっかり振いやがって・・・。ちきしょう・・・。
でも、この人、一人で立ち上がったりしないし、食事の時だって暴力もなく
嚥下もスムーズで楽だしな。こっちも助かるよ」
精神的に不安定で訴えの多い方に対しては、
「この人、いつもいつもうるさいなぁ。こっちだって忙しいのに。でも、この人、
車椅子に自分で移れるし、自分で食堂にもいけるし、何より自分で食事を
食べてくれるしな。食事介助する人が多い中、自分で食べてくれる人は本当助かるよ」
といった具合です。
出来ないことではなく、出来ることに目を向ける。
これって、ＩＣＦの考え方に通ずる部分がありませんか？
違いますかねぇ？
二つ目。
「これも家族のためと言い聞かせる」
重度の人たちを自宅で援助するのは本当に大変です。
毎日２４時間、オムツを替えてお風呂に入れて、ご飯を食べさせて。
施設に入所している方もそうですが、ショートステイを利用する方に対してよく思います。
「いくら家族とは言え、毎日介護するのは大変だろうなぁ」と。
家族にとって、こういう施設を利用するということは心と体の休息にもなり、
溜まったストレスを発散する大事な時間でもあると思います。
そういった家族の方のことを思うと、なんとなく自分の存在意義を感じられて、
イラっとした気持ちも少し和らいでいたりします。
皆さんはどんな方法で仕事中イライラした気持ちを解放していますか？
溜め込んだままだと良くないですよ。
施設内虐待が起こる原因っていうのは、こういうことが積み重なって起こっている
のかな〜と僕は思うのです。
今回紹介した方法、人によっては陳腐な考え方だと思う方もいるかもしれませんが、
あくまで僕の個人的な方法ですのでどうかご容赦ください。
でもやっぱり参考にしていただければありがたいし、他にも何か方法がありましたら
僕に教えてくれるとうれしいです。
おしまい。
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