|
|
|
| 実録！特別養護老人ホーム |
|
特別養護老人ホームに勤め始めて７年目。
社会的にも問題になっている介護職員不足。
うちの施設でも人員不足が慢性化しております。でも問題はそれだけじゃない。
そんな老人ホームの実態を自分の経験を通して、コラム形式で語らせていただきます。
※サイト版では加筆修正を加えている場合があります、ご了承ください。
|
ＮＯ．１２ |
本当に給料が上がるのか？ ２月 １８日 配信 |
１月９日、民主党が議員立法「介護労働者の人材確保に関する特別措置法案」
（介護人材確保法案）を衆議院に提出したようです。
これは、２００９年４月に予定されている介護保険改正を1年前倒しして、
２００８年の４月から、とりあえずの緊急措置として、介護労働者の給与引き上げに
つながる介護報酬の加算を行おうというものらしいです。
「給与水準が厚生労働大臣の定めた基準認定額を上回り、この認定を受ける事業所
には介護報酬を３％加算する。これを全事業所が認定を受けた場合、約１８００億円の
介護報酬の増額となり、常勤換算で約80万人の介護労働者に対して、月額約２万円の
給与引き上げが可能になる」ということです。
これによって、常勤の介護職員の給料は月額にして2万円ほどアップするとのことですが、
様々な問題点もあがっているようです。
でも、こういった問題が世間にクローズアップされるということは、介護職員がどれだけの
扱いを受けているかを知って貰えるということでもあり、とても良いことだと思います。
ただ、うちの施設の場合は、きっとこの法案が可決されたとしても給料は上がらないと
思われます。
今もらっている給料が、他と比べてたいぶ高いからです。
収入が増えた分は、施設の赤字削減の分にまわされ、職員の給料がアップするのは
その後だと思います。それでも、今後も施設の運営が続けられるということはひとまず
自分の仕事もなくならずに済むと思えばいいのかな、と。
では、そういう問題は抜きにして、仮に２万円給料がアップするとした場合のことを想定して、
僕の思うことを書きます。
単純に、どの職員も一律給料２万円アップする、というのはどうかと思います。
能力のある人、努力している人、がんばっている人が給料アップするのは全然いいのですが、
そうでない人まで給料がアップしてしまうというのは、介護職の専門性を高めるという意味で
逆効果になってしまうと思うのです。
この法案が本当に実施されることになるとしたら、やはり介護職員のプロ意識や向上心を
高めるための「給料アップ」であるべきじゃないでしょうか。
うちの施設では資格手当てというものがありません。
無資格であろうが、介護福祉士を持っていようがケアマネを持っていようが、
給料は一緒です。常勤でもです。
もし、うちの施設、法人で給料が２万アップするというのなら、その分を資格手当てに
回してもらいたいです。
個人の能力や努力が目で見てわかるのはやっぱり資格ですからね。
もちろん資格だけではその人の能力や資質を判断することは出来ません。
でも、長年勤めていればやっぱり介護福祉士やケアマネの資格取得にチャレンジ
することは、介護職として働く上で評価されるべき「努力」だと思うのです。
逆に、そういった資格手当てみたいなものが、「やる気」や「向上心」につなが
るのではないでしょうか？
福祉施設の経営のことに関してはよくわからないけど、とりあえず
自分の思うことを無責任に書いてみました。
えらそうなことを言ってスミマセン（汗。
詳しい人、どう思いますか？
でもまぁ、本当に給料あがったらうれしいなぁ・・・。
でも、期待は出来ないなぁ。
悲しいなぁ。
おしまい。
※２００８年４月現在、特に何も変わっていないようですね・・・。
まぁ当たり前か。
<< 前の記事 │ メニューへ戻る │ 次の記事 >>
|
|
|
