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| 実録！特別養護老人ホーム |
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特別養護老人ホームに勤め始めて７年目。
社会的にも問題になっている介護職員不足。
うちの施設でも人員不足が慢性化しております。でも問題はそれだけじゃない。
そんな老人ホームの実態を自分の経験を通して、コラム形式で語らせていただきます。
※サイト版では加筆修正を加えている場合があります、ご了承ください。
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ＮＯ．４ |
利用者からの暴力について １２月 １７日 配信 |
老人福祉、老人介護の話題がＴＶのニュースや新聞などで取り上げられるのは、
その多くが介護者から高齢者への虐待問題だと思います。
最近では介護職員の離職率の高さも取り上げられてはいますが、まだまだ社会的な
認知度は低いと言えます。
いつだったか、施設職員の利用者に対する暴言が盗聴されて問題になったニュースが
ありましたがもうほとんどの人が忘れているように思います。
ですが、こういった問題はことあるごとにメディアで取り上げられ話題になりますが、
その一方でなかなかクローズアップされないのが「利用者からの暴言・暴力」です。
うちの施設でも暴力を振るう人、暴言を吐く人が結構いて、出勤した日はほぼ毎回のように
被害を受けています。もちろんその方々が悪意を持ってわざとやっていることではないのは
わかっています。ですが、どのような理由であれ、私たち介護職員が日々利用者からの暴力を
受けつづけていることは事実として存在しています。
僕は男なので殴られたり蹴られたり唾を吐かれたりするのは我慢できるのですが、
女性職員に関しては本当にかわいそうで仕方がありません。
先日とある本を読んだ中にこんなことが書いてありました。
「暴力を振るうのには理由があるはずだ。自分の理解や納得なしにいきなりパンツをおろされて
平気な人はいない。それに対して拒否的な態度を取った利用者に対しては「暴力を振るった」
「手を上げた」などと書かれる。人として当たり前のことをしているのに非難される。
同じ人間として扱っていない」
と、要約するとこんな文章でした。
確かに言っていることはわかります。
わかりますがしかし、です。
オムツ交換のときだけでなく、対応中常に目を合わせるだけでも暴力を振るおうとする
利用者の方もいます。普通に対応していてもいきなりキレてなぐりかかってくる方もいます。
どんなに丁寧な対応をしても「ぐず！ノロマ！キチ〇イ！」と暴言を吐かれます。
じゃあ、そういう方々にはどのような対応をすればいいと言うのでしょう。
いくらお年寄り、利用者、お客様だからと言って暴力を振るわれっぱなしでいいのでしょうか。
利用者からの暴力でメガネを壊されたら、誰が弁償してくれるのでしょうか。
お腹の中の子供が流産したら、誰が責任を取ってくれるのでしょうか。
少し熱が入ってしまいました・・・。
でも、僕たちはこの問題に対して、もっと声を上げるべきだと思うのです。
こういった方々に対して、別に恨みを持ったり憎んだりすることは全くありませんが、
今後も継続して援助を続けていかなければいけない僕たちにも、人権というものがあるのです。
利用者の立場が最優先なのはわかりますが、そこで働く僕たちのこともどうか
わかって欲しいものです。
おしまい。
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